- 83
- 3.77
なぜ日本人は戦前を否定するのか? なぜ「歴史」を社会科で教えるのか? 日本人に天皇は必要なのか? --六〇年前の敗戦をきっかけに、明治も江戸も古代までも全否定する奇妙な歴史観が、この国を支配してきた。しかし、近現代世界はいま大きく変動している。戦争の真実を物語る史料も公開されはじめた。「この国のかたち」を描くために、私たちはいま何をすべきか。まず第一に、日本を考えるにあたってすべての「結節点」である「あの戦争」の意味を考えないわけにはゆかない。次に、「終戦」という嘘、「自主憲法」という嘘、「憲法九条が平和を守った」という嘘、「戦後の民主化が高度成長を促した」という嘘、「国際化」という嘘……積み重ねられた「戦後の嘘」を打ち捨てなければならない。さらに、「天皇」と「心」を日本文明の核心として捉えることで、日本人のアイデンティティを、真正面から問いなおさなければならないのである。 ●第一章 歪められた自画像 ●第二章 あの戦争をどう見るべきか ●第三章 日本人にとっての天皇 ●第四章 日本文明とは何か
レビュー(83件)
なるほどと思うこと。なんだこんなことと思うこと。
興味深く、また面白く読ませていただきました。
日本人として、知っておきたい内容です。
最後に書かれていた、日本人としての天皇陛下。 まさしく、そうだと思います。 日本人として生まれてきて良かったと、素直にそう思えます。 是非、一度読んでみて下さい。
まだ読んでないけど・・・
私も日本人として、知っておくべきことはなんだろうと思い購入しました。
個人的に内容の真偽については、この1冊だけでは不十分、もっと多角的に調べたいと感じましたが、、、 それでもやはり日本人ならば、一度は考えるべき事柄だと思いお勧め作品です。 日本史は好きですが、今までは無意識に戦前・戦後を回避してきました。 祖父が子供の頃には「徳川家康」を良く言うような歴史教育はしていなかったと聞きました。(確か?) このように現在のちょっと前については、現在の何かしらの権力によって歴史的内容が公正でない事は知っていましたが、私が個人的に戦前・戦後を回避してきたのは、未だに歪められていると無意識に悟っていたのかもと、本作を読んで感じました。 ただ、最近では色々公表されつつあるとの事も記載されていたので、今後の動向に注目しようと思います。 また、日本文明論の部分は一番興味深く、一番納得できた章です。 とにかく色々な人に一度は読んで欲しいと思います。