世界から日本へ、井筒哲学第三期が始まる
▼イランから帰国し、長年に亘る海外での思索が日本語著作として結実する著作群(1978年ー1980年)を、発表年月日順に収録。
▼今道友信らとの対談や、イスラーム哲学、禅仏教を論じる著作から、師や朋友を語るエッセイまで、日本語で自らの思想を紡ぎだそうとした第三期初動の巻。
▼池澤夏樹、山内志朗、合庭惇各氏の豪華な執筆陣による月報付き。
凡 例
<b>一九七八年</b>
『イスラーム古典叢書』監修者のことば
東西の哲学〔今道友信との対談〕
モッラー・サドラー『存在認識の道ーー存在と本質について』解説
『ルーミー語録』解説
『ロシア的人間』後記ーー新版発刊にさいして
『神秘哲学』新版前書き
<b>一九七九年</b>
対話と非対話ーー禅問答についての一考察
追 憶
イスラーム世界とは何か〔岩村忍との対談〕
『イスラーム生誕』はしがき
イスラームとは何か
一 イスラームとジャーヒリーヤ / 二 イスラームーー実存的飛躍 /
三 イスラーム精神とジャーヒリーヤ精神 / 四 イスラーム的信仰 /
五 宗教共同体の成立 / 六 「アブラハムの宗教」 /
七 アッラーという神 / 八 イスラームの預言者
本質直観ーーイスラーム哲学断章
<b>一九八〇年</b>
国際会議・学際会議
道 程
慶應国際シンポジウム所感
武者修業
正師を求めて
イスラーム哲学の原像
序
第一部 イスラーム哲学の原点ーー神秘主義的主体性のコギト
第一回講演
1 問題の所在 / 2 スーフィズムと哲学の合流 /
3 スーフィズムと哲学の歴史的接点 /
4 アヴェロイスとイブン・アラビー / 5 神秘主義とは何か? /
6 自我意識の消滅 / 7 ナジュムッ・ディーン・クブラー /
8 シャーマン的世界とスーフィー的世界 /
9 意識構造モデルの基本としての「魂」 / 10 二つの霊魂観 /
? スーフィー的意識の構造 /
? スーフィー的深層意識と唯識的深層意識
第二回講演
1 意識の変貌 / 2 観想のテクニック / 3 ズィクル修行 /
4 イマージュの湧出 / 5 「神顕的われ」と「神的われ」 /
6 神的第一人称 / 7 スーフィズムと哲学的思惟 /
8 意識零度・存在零度 / 9 意識と存在の構造モデル /
10 哲学的主体性の成立 / ? 存在世界の段階的構造
第二部 存在顕現の形而上学
1 序 / 2 存在概念と存在リアリティー /
3 アヴィセンナの存在偶有説 / 4 形而上的実在としての存在 /
5 意識の変貌 / 6 表層意識と深層意識 /
7 意識の「ファナー」と「バカー」 /
8 存在の「ファナー」と「バカー」 /
9 人間の三段階 / 10 存在の自己顕現 /
? 存在顕現の構造学
師と朋友
解 題 木下雄介
索 引
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