第7回日本翻訳大賞受賞!
かつて大量殺人を犯したとされたが、その記憶を消されている人型警備ユニットの“弊機”は、自らの行動を縛る統制モジュールをハッキングして自由になった。しかし、連続ドラマの視聴を密かな趣味としつつも、人間を守るようプログラムされたとおり所有者である保険会社の業務を続けている。ある惑星資源調査隊の警備任務に派遣された弊機は、ミッションに襲いかかる様々な危険に対し、プログラムと契約に従って顧客を守ろうとするが……。ノヴェラ部門でヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞3冠&2年連続ヒューゴー賞受賞を達成した傑作!
レビュー(51件)
弊機と自信を呼ぶbotの物語
マーダーボット シリーズの1巻目です。上下巻の上巻になります。過去に大量殺人をおこなった為、命令や規則を破ると活動を停止される装置を自分自身で壊し、壊したことを秘匿したまま警備の仕事を続ける機会と有機の合成されたボットが主人公のお話です。弊機と自信を呼ぶ彼の一人称の語りで物語は語られます。 ともかく、一気に読める面白さです。SF的な面白さはもちろんですが、弊機と人間のそれぞれの心情のギャップ、世界観のちがい、構築されている世界の社会的な矛盾など。読み進めていくうちに楽しみながら、引っかかるものがたくさん出てきます。何度か読み返したくなる物語です。