「気持ちいい」体験を現象学的視点から掘り下げる
患者の「気持ちいい」体験は明確に説明することができないもので、それゆえ看護師はその体験を漠然と了解し、これまで患者の視点で探求されてきませんでした。
ケアの場における患者の「気持ちいい」体験を、患者の語りを通して本人の視点でとらえ直すことで、病いを生きている患者にとって、「気持ちいい」とはどのような意味をもつものかの理解を深め、今後の「気持ちいい」ケアのあり方を考えます。
はじめに
I プロローグ ─患者の「気持ちいい」体験を探るために
1 患者の「気持ちいい」体験とは
2 「気持ちいい」をめぐる現状
3 患者の「気持ちいい」を探るー研究の開始
II 患者の語り
樋口さんの語り
1 樋口さんの状態
2 「気持ちいい」の生起の仕方
3 「気持ちいい」とその拡張
4 「気持ちいい」を語り、考えをめぐらす
5 気づかなかったことに気づく
有馬さんの語り
1 有馬さんの状態
2 「気持ちいい」の生起の仕方
3 比喩的表現で語られる「気持ちいい」
4 「気持ちいい」ときの思い
5 「気持ちいい」の世界
菅原さんの語り
1 菅原さんの状態
2 「気持ちいい」の生起の仕方
3 比喩的表現で語られる「気持ちいい」
4 看護師の配慮や信頼感に気づく
III 患者の語りからみえてきたこと
1 「気持ちいい」体験の生起の在りよう
2 「気持ちいい」を語ることから生起されるもの
3 看護場面に生かすために
解説 「このひと」の「気持ちいい」のために ─杉本隆久
Appendix 付記
1 文献の探求
2 方法論の探求
3 研究の具体的な方法
おわりに
レビュー(0件)