たとえば、致死率の高い危険なウイルスのDNA配列情報は、いまやだれでもインターネットからダウンロードできる。このDNA情報から、ウイルスを合成し、さらに強力なウイルスへと改造する技術を持った科学者は、世界に数千人存在し、その数は年々増えている。もし、通り魔殺人や銃乱射事件を起こすようなタイプの人間がこの技術を習得したら、いったい何が起きるだろうかー。核戦争や地球温暖化といった、20世紀から危惧されてきたものとはまったく別の、予想外の脅威による人類文明終焉のシナリオを、第一線の物理学者が描き出す。
レビュー(4件)
未来に思いをはせる知的シミュレーションとしてユニークな一冊でした。一つの問題を掘り下げるのではなく、総花的な内容で、読んでいて雑学知識が身に付きます。筆者の態度は非常に冷静で、タイトルの通り「今世紀で人類は終わる」可能性を示しながらも「?」疑問を提示しているので、思想の偏りがなく読んでいて楽でした。 ただ逆にいえば読んでいて問題意識が高まるようなこともありません。環境問題は解決していかなければならない問題なので、ちょっと冷静すぎるかなぁと感想に困りました。