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『七つのカップ 現代ホラー小説傑作集』と対をなす傑作ホラー短編8選。大都会の暗い水の不気味さを描く鈴木光司の「浮遊する水」。ある商家の崩壊を 陰惨に語る宮部みゆきの時代怪談「影牢」。美しく幻想的な恐怖を描く小池真理子の不気味な地下室が舞台の「山荘奇譚」。記憶の不確かさと蠱惑的世界を 描いた綾辻行人の「バースデー・プレゼント」など、ホラー界の実力派作家によるオールタイムベスト! 解説・朝宮運河 【収録作】鈴木光司「浮遊する水」(『仄暗い水の底から』角川ホラー文庫 坂東眞砂子「猿祈願」(『屍の聲』集英社文庫 宮部みゆき「影牢」(『あやし』 三津田信三「集まった四人」(『怪談のテープ起こし』集英社文庫 小池真理子「山荘奇譚」(『異形のものたち』角川ホラー文庫 綾辻行人「バースデー・プレゼント」(『眼球綺譚』角川文庫 加門七海「迷(まよ)い子」(『美しい家』光文社文庫 有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」(『赤い月、廃駅の上に』 目次 鈴木光司「浮遊する水」 坂東眞砂子「猿祈願」 宮部みゆき「影牢(かげろう)」 三津田信三「集まった四人」 小池真理子「山荘奇譚」 綾辻行人「バースデー・プレゼント」 加門七海「迷(まよ)い子(ご)」 有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」 解説 朝宮運河
レビュー(15件)
1993年以降のアンソロジー
8人の作家さんのホラー短編アンソロジー。1993年以降作品でした。私的には小池真理子さんの作品が、1番怖かったです。有栖川有栖さんの作品は、この方の作風とは思えない、新しい感覚の怖さを味あわせて貰いました。
既読の作品も何点かありましたが、初めて読む作家さんの作品も収録されていて、とても楽しめました。 怖さの印象がそれぞれ違ってアンソロジーならではの1冊で1話ごとのヴォリュームも丁度良かったです。 宮部みゆきさんの「影牢」や有栖川有栖さんの「赤い月、廃駅の上に」は特に興味をひいたので本も購入しました。
既読の短編が多かった。 ホラー入門書としてはいいかもしれないが、ホラー好きにはつまらない。