レビュー者自身は一切飲酒をしないので、海外旅行先、特に飲酒が御法度であるイスラーム諸国で必死になってアルコールを探し求めることはないが、イスラーム諸国での飲酒の実情、オモテとウラを実体験によりよく描写されており、面白かった。,アルコール依存症とは著者があとがきで書いているので、何と表現しようかと考えたところ「裏・高野」ではないかと思った。公には飲酒を禁じられているイスラム圏の国々で酒を求めて人格が変わる様は、『怪獣記』などの本編で見せる精力的で楽し気な筆致からは想像できない。しかし、一番驚いたのは第3章のイラン編で登場した、私の故郷・銚子で働いていたという日本語が堪能のイラン人が出てきた時だった。,「私は酒呑みである、休肝日はまだない」の書き出しではじまるエピソードの数々は、酒呑みならだれもが呆れて苦笑しつつも、「…うん。けどその気持ちわかるよ」と共感できるのではないでしょうか。 作者のように「仕事でイスラム圏の国に行く」という特殊な状況に置かれる事は無くても、例えば、風呂上りにビールを飲もうと思って冷蔵庫を開けたら、あると思ってた1本が無かった。もしくは、ビールは入っていたけど冷えてなかった…というシチュエーションに対して「それは悲劇だよね。辛いよね」と共感できる人間はぜひ読んでみるべし。,高野さんの作品の中で一番好きかも! この本で初めてアニス酒なる酒を知った。 読書後、冷えたビールが飲みたくなる本。
レビュー(82件)
レビュー者自身は一切飲酒をしないので、海外旅行先、特に飲酒が御法度であるイスラーム諸国で必死になってアルコールを探し求めることはないが、イスラーム諸国での飲酒の実情、オモテとウラを実体験によりよく描写されており、面白かった。
イスラム飲酒紀行
アルコール依存症とは著者があとがきで書いているので、何と表現しようかと考えたところ「裏・高野」ではないかと思った。公には飲酒を禁じられているイスラム圏の国々で酒を求めて人格が変わる様は、『怪獣記』などの本編で見せる精力的で楽し気な筆致からは想像できない。しかし、一番驚いたのは第3章のイラン編で登場した、私の故郷・銚子で働いていたという日本語が堪能のイラン人が出てきた時だった。
酒呑みなら共感せずにはいられない悲喜劇
「私は酒呑みである、休肝日はまだない」の書き出しではじまるエピソードの数々は、酒呑みならだれもが呆れて苦笑しつつも、「…うん。けどその気持ちわかるよ」と共感できるのではないでしょうか。 作者のように「仕事でイスラム圏の国に行く」という特殊な状況に置かれる事は無くても、例えば、風呂上りにビールを飲もうと思って冷蔵庫を開けたら、あると思ってた1本が無かった。もしくは、ビールは入っていたけど冷えてなかった…というシチュエーションに対して「それは悲劇だよね。辛いよね」と共感できる人間はぜひ読んでみるべし。
高野さんの作品の中で一番好きかも! この本で初めてアニス酒なる酒を知った。 読書後、冷えたビールが飲みたくなる本。