暴力を選ばず、子育てに参加し、女性の自己実現のための法整備に挑む──そんなテッテイした「支配しない男」に私はなりたい。
東アジアをフィールドとする文化人類学者が、フェミニズムと出会い、育児に奮闘し、DV被害者の救援活動に飛び込むなかで、ようやく育てた「私」とその生き方。薄皮をはがすように、自分自身と世間常識に潜んでいた差別と抑圧と暴力に気づいていく、そのプロセスを記録する。
DVの真相とは何か、性差別の本質はどこにあるのか、男の育児参加は少子化を止めるのか、生活と実践を通して得た「答え」がここにある。
序 政治的なことは個人的である
1 結婚と家族
第1章 「伝統」への挑戦
──日本の夫婦別姓論争を香港の平等継承権論争と比較して
第2章 司法の場での夫婦別姓論争
コラム1 「ニュー選択的夫婦別姓訴訟」をめぐって
2 男にとっての妊娠・出産・育児
第3章 〈産ませる性〉の義務と権利
──男性にとってのリプロダクティブ・ヘルス/ライツを考える
第4章 家事・育児する男は少子化を止めるか?
コラム2 父親の育児があたりまえの社会
3 ドメスティック・バイオレンス(DV)
第5章 愛と暴力
──ドメスティック・バオレンスから問う親密圏の関係倫理
第6章 被害者が加害者に変わるとき
──被害者にかかわるすべての人に求められるDV理解
コラム3 DV加害者の実像と求められる対策
結 個人的なことは(やはり)政治的である
レビュー(0件)