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残酷にもほどがある! 凶悪殺人犯を取材し続けた男が、もっとも戦慄した10人の肉声とは? 新章 筧千佐子(近畿連続青酸死事件)を増補!『殺人犯との対話』を改題。 誰でも一瞬の激情にかられて人を殺してしまう可能性はある。だが何度も、何人も殺害してきた連続殺人犯は、「悪に選り分けられた者たち」ではないかーー? 数多の殺人事件を取材してきた著者が、拘置所の面会室で、現場で、ゾクリと震撼させられた10人の連続殺人犯の声を綴る。 「蚊も人も俺にとっては変わりないと」(北村孝紘・4人殺人) 「私の裁判はね、司法の暴走ですよ。魔女裁判です」(松永太・7人監禁殺人) 「ふざけんなっ。おら、フイルム出せって言ってんだろが」(畠山鈴香・2児殺人) 「頭のなかが真っ白になって、逃げ出したかった」(下村早苗・2児虐待死) 「私の『生』そのものがあるべきではなかった」(山地悠紀夫・姉妹強姦殺人) 「血が汚れている」(角田美代子・8人殺人) 「どこでくらしても、女ですもの。女ですもの……」(筧千佐子・4人殺人) 解説・重松清 CASE 1 北村孝紘 【大牟田連続4人殺人事件】 「きさんか?(貴様か?)つまらん記事ば書いとうとは」。面会室で罵倒してきたのは、金目当てで4人を殺した「史上最凶一家」の次男。だが面会を重ねるうち、暴力団一家に育った男は意外な表情を見せ、ある頼み事をしてきた。 CASE 2 松永太 【北九州監禁連続殺人事件】 「先生、私の裁判はね、司法の暴走ですよ。魔女裁判です」。饒舌に、にこやかに語る男は、自らは手を下さずマインドコントロールで一族7人を監禁し、殺し合わせた。悪魔とは、意外とこんな屈託のない存在なのかもしれないーー。 CASE 3 畠山鈴香 【秋田児童連続殺人事件】実の娘と近隣の男児との連続殺害容疑がかかる“被害者の母”は、つめかける警察と報道陣に、「ふざけんなっ」と取り乱した。憑依されたかの如き爆発、沸騰した体温を至近距離で感じて、私はなぜか確信した。これは殺っているーー。 CASE 4 鈴木泰徳 【福岡3女性連続強盗殺人事件】 愚かなのか、恐るべき無自覚なのか。男が3人の女性を強姦・強盗目的で殺害したのはトラック配送業務中。しかも被害者の携帯電話を奪い、アダルトサイトに利用したことで犯行が発覚した。尋常でなくキレやすい男の足跡を追う。 CASE 5 下村早苗 【大阪2児虐待死事件】 真夏のマンションに閉じ込められ、脱水と飢餓で2児が死亡。だが風俗嬢の母はその間も遊び歩き、SNSに投稿していた。世間を震撼させた犯人の実父が今ようやく語りはじめる。彼女もネグレクト(育児放棄)を受けていたことを。 CASE 6 山地悠紀夫【大阪姉妹殺人事件】 「母親を殺したときのことが楽しくて、忘れられなかった」「死刑でいいです」。無辜の姉妹
レビュー(16件)
ガッカリ
大失敗!一度読んだ本でした。自分のミスでした。 内容はノンフィクションで面白いですよ。
気になっていた、商品でしたので購入しました読書の秋です。
こうした事件が存在しているということを、知りませんでした。読み進めるのが非常に困難に感じることもありましたが、読み終えることができませんでした。どこかでこうした事件が誰かに起きている可能性を考えるいい機会になりました。