宣長の〈もののあわれ〉論は近世的和歌の世界をバックグランドとして導き出されたものであった。本書は、良質な近世的博学精神をもつ宣長の思想と方法を、主として和歌論・言語論から追究し、近世という時代の精神をもとらえようとした力作。
序 近世的問いの構造
一、本居宣長の問い
二、実情論ー歌の本体と効用
1 儒教的詩歌観
2 二条派歌学批判
3 宣長実情論の構造
三、詞論
1 詞とは何か
2 物のあわれと歌の発生
3 物のあわれ論の意味
4 雅語と雅情
四、文法論
1 詞から文法へ
2 テニハのさだまり
3 正音と『古事記』の世界
五、道と雅び
レビュー(0件)