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自己満足で患者の傍にいるなんて偽善者よ。 栗原一止は、信州にある「24時間365日対応」の本庄病院で働く内科医である。医師不足による激務で忙殺される日々は、妻・ハルの支えなくしては成り立たない。昨年度末、信濃大学医局からの誘いを断り、本庄病院残留を決めた一止だったが、初夏には恩師である古狐先生をガンで失ってしまう。 夏、新しい内科医として本庄病院にやってきた小幡先生は、内科部長である板垣(大狸)先生の元教え子であり、経験も腕も確かで研究熱心。一止も学ぶべき点の多い医師だ。 しかし彼女は治ろうとする意思を持たない患者については、急患であっても受診しないのだった。抗議する一止に、小幡先生は「あの板垣先生が一目置いているっていうから、どんな人かって楽しみにしてたけど、ちょっとフットワークが軽くて、ちょっと内視鏡がうまいだけの、どこにでもいる偽善者タイプの医者じゃない」と言い放つ。彼女の医師としての覚悟を知った一止は、自分の医師としての姿に疑問を持ち始める。そして、より良い医者となるために、新たな決意をするのだった。 【編集担当からのおすすめ情報】 青年医師・栗原一止(いちと)に訪れた、最大の転機! 豪華キャストで映画化もされた大ベストセラー 二年ぶりの最新作にして、シリーズ第一部の掉尾を飾る 最高傑作ついに登場! 全五話からなる極上の物語をお楽しみください。
レビュー(430件)
面白いです。感動できます。3巻では主人公の身分にも変化が起きます。それを支える奥さん。いいですねぇ。こんな素敵な夫婦になりたいものです。
いいです。
病院は機械的な殺伐としたところというイメージを持っていますが、この本のような病院や医者が本当にいたらいいなと思います。読後感があたたかい気持ちになる素敵な本です。
読んでよかった
登場人物のやさしさが、読み心地が良くてホッとしました
感動しました
小説の中で引用される、一止の読んだ本のいち文がその場面にあっていて心がジーンとなります。
子どものために購入しました。
子どものために購入しました。 在庫があり、翌日には届きました。