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憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て、根性と気合と雑誌への愛で、 激戦の出版社の入社試験を突破し 総合出版社・景凡社に就職した河野悦子(こうの・えつこ)。 しかし、「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、悦子が配属されたのは校閲部だった。 入社して2年目、苦手な文芸書の校閲原稿に向かい合う日々。 「こんなところ早く抜け出してやる」とばかりに口が悪い演技をしているが、 段々自分の本性がナマイキな女子であるような錯覚に陥ってくる毎日だ。 そして悦子が担当する原稿や周囲ではたびたび、ちょっとしたトラブルが巻き起こり……!? 読んでスッキリ、元気になる! 最強のワーキングガールズエンタメ☆ 文庫解説=角田光代
レビュー(146件)
ドラマは見たことはないですが、話はテンポよく、読みやすかったです。ページの量も多すぎることなく、ちょうど良かったです。
ドラマ以上の原作
ドラマを観てよかったので、校閲ガールを購入してみました。 ドラマとは設定の違いもありますが、すらすら読めて、内容もドラマ以上によかったです。キャラが立っていて素晴らしいです。シリーズ化されているので、他も読みます。
校閲ガール
面白かったです、テレビとは違いましたが、それはそれで面白い。ありがとうございました。
赤ペン
ファッション誌の編集者を志望して出版社に入った主人公・河野悦子が、文芸誌の校閲部に配属されてしまう。そのジレンマ、周囲との関係などを描くラノベ。本来、純文学の書き手だろうと察するが、だとしたら器用な人か。ただし、P157「作家の大変さが判るの」という台詞。「理解できるの」という意味なら「解るの」だし、無難に書けば「分るの」だろう。P184にも……ふたりで食べる夕飯は結構楽しかった、とあるが、夕飯は楽しかった、さて。ふたりで摂る夕食は楽しかった、これが普通では。この他、服飾、飲食の話題が多いため、カタカナ濫用。?、!、さらには!!も気になる。こうしたマークを使わず表現するのがすぐれた書き手の筈。校閲という黒衣にスポットを当てた点は評価するが、赤ペンも加えたい。重箱の隅をつつくのが、校閲の仕事。
読書後の感想
昨年、石原さとみ主演のドラマを観てハマり、その原作である本書を購入し読んでみた。 確かにドラマの影響が強く登場人物はみなドラマの出演者に当てはめて読んでしまったが、微妙な設定の違いもあり、河野悦子をはじめとする登場人物のやりとりはドラマに負けず文章が会話感覚で面白く、キャラが魅力的で苦もなくさらりと読めてしまった。是永是行の書いた小説も読めたが噂通り全然面白くなかった(笑)。ただドラマの完成度が高かったので・・・新鮮さが欠け物足りないと感じ残念・・・でもだから逆に読みやすかったのかなぁ。何にしてもその後の2作品も早く文庫化してほしい!