『テロの文学史』で現代文学のエッジな領域を渉猟した著者が、さらなる衝撃の追尋を開始する。桐野夏生、中村文則、平野啓一郎、西加奈子、吉田修一、村上春樹……
<悪>に魅入られたかのように次々と生み出される現代日本の小説群は、解読されることを欲している。エンタメ/純文学というジャンルを超えて、共振するエクリチュールは、谷崎潤一郎、三島由紀夫、金子光晴、ロラン・バルトといった作家を巻き込み、カルト、ジェンダー、ホラー、幽体、笑いなどのテーマを呼び寄せる。文学を読み、考える「楽しみ」を拡張する意欲作。
序◆笑いとマスク
1◆桐野夏生ー『メタボラ』『夜の谷を行く』『バラカ』『抱く女』など
2◆中村文則ー『私の消滅』
3◆平野啓一郎ー『ある男』
4◆桐野ー『OUT』『ダーク』など
5◆桐野ー『優しいおとな』『路上のX』など
6◆桐野ー『魂萌え!』
10◆桐野ー『ナニカアル』
11◆金子光晴ー『マレーの感傷』
13◆西加奈子ー刺青とジェンダー
14◆ロラン・バルトー『テクストの楽しみ』
15◆吉田修一ー変容するアンドロギュヌス
16◆桐野ー『柔らかな頬』『I’m sorry mama.』『猿の見る夢』など
結語◆サバイブするヒーロー/ヒロイン
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