本書は心と脳の関係について、いろいろな学問領域の知見を同時に適用することで理解を進めようとする著者の考え方の基礎を示したものです。読者は、新しい、馴染みのない内容が次々に出てくるために読みづらいと感じられるかもしれません。しかし、忍耐強く読み進んでいただければ、心と脳の関係について現在明らかになっていることと、そうでないことが少しずつはっきりしてくるはずです。フロイトも言ったように、何か分からないことがある場合には、まず、何がどのように分からないかをできるだけ明確に記述することが有用です。著者が本書で試みたのも、まさにこのことにほかならないのです。
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