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キム・ジヨンの半生を克明に振り返り、女性が出会う差別を描き絶大な共感を得たミリオンセラー、ついに文庫化!解説=伊東順子 文庫版解説=ウンユBTS・RM、少女時代・スヨン、Red Velvet・アイリーンも言及。韓国で社会現象を巻き起こし、チョン・ユミ コン・ユ共演で映画化。「これは、わたしの物語だ」韓国136万部、日本23万部、32の国・地域で翻訳、韓国文学やフェミニズム隆盛の契機となり、絶大な共感で世界緒揺るがした〈事件的〉小説、待望の文庫化!「女性たちの絶望が詰まったこの本は、未来に向かうための希望の書」--松田青子「フェミニズムって、実は学問でも思想でもなく、女性たちの日常の中にある。それは生きるものであり、暮らすものだ。ということを小説にしたからこんなにパワフルなんだと思う。日本のキム・ジヨンも読みたくなった。」--ブレイディみかこ「これは女性だけの物語ではない。フェミニズムに抵抗がある人にも読んで欲しいし、一緒に考えるべき一冊だと思う。10年後のキム・ジヨンがどんな人生を送っているか、それは今を生きる私たちにかかっている。」--村田沙耶香「誰もが一度は気になったことがあるかもしれないけどやり過ごしていたこと、或いは疑問も抱かず当たり前だと思っていたことに今更ながら気づきを与えてくれる。」--和田彩花キム・ジヨンの人生を克明に振り返る中で、女性が人生で出会う差別を描き、絶大な共感で世界を揺るがした〈事件的〉小説、待望の文庫化! BTSのRMらが言及、チョン・ユミ、コン・ユ共演で映画化。韓国で136万部、日本で23万部を突破。フェミニズム、韓国文学隆盛の契機となる。文庫化にあたり、新たな著者メッセージと訳者あとがき、評論を収録。解説=伊東順子 評論=ウンユ目次二〇一五年秋 一九八二年〜一九九四年 一九九五年〜二〇〇〇年 二〇〇一年〜二〇一一年 二〇一二年〜二〇一五年 二〇一六年 原注 著者あとがき 日本の読者の皆さんへ 文庫版に寄せて 著者からのメッセージ 解説 伊東順子 評論『82年生まれ、キム・ジヨン』以後に女性が語り、書くということ ウンユ 訳者あとがき 文庫版訳者あとがき 二〇一五年秋 一九八二年〜一九九四年 一九九五年〜二〇〇〇年 二〇〇一年〜二〇一一年 二〇一二年〜二〇一五年 二〇一六年 原注 著者あとがき 日本の読者の皆さんへ 文庫版に寄せて 著者からのメッセージ 解説 伊東順子 評論『82年生まれ、キム・ジヨン』以後に女性が語り、書くということ ウンユ 訳者あとがき 文庫版訳者あとがき
レビュー(162件)
現代韓国文学の入り口として…
まだ読んでないけど、韓国の現代文学作品を読んでみたいと思い購入しました。文庫化されている手頃な本が少ない中、かつて話題になった本が携帯しやすい文庫で手に入り満足です。
この本を読んで、共感するとともに、慰められました。よく書いてくださった、と思います。私も当時、納得できなくても、そういうもんだから仕方がない、と諦めるしかなかったんですよね。 それとは別で、世の中を知るために、沢山の人に読んでもらいたい本だと思います。
私は1963年生まれですが、幼少期から学生時代まで男女差別を感じることはほとんどありませんでした。就職の頃まさに男女雇用機会均等法が施行され「総合職」の女性が現れ始めたのですが、「総合職なのに、同期男子より基本給が低いらしいよ。」などのウワサはあったので、初めて男女差別を感じた頃かもしれません。 82年生まれで、姉や妹は兄や弟のために犠牲になるべき存在のように扱われるのは少々キツイものがありますね。日本だと昭和初期の状況になるのでしょうか? 本書では、学生時代も就職後もさまざまな苦悩を強いられる女性であったわけですが、実世界の韓国は、今やOECD各国の平均賃金で日本を上回っていますし、デジタル・学問などさまざまな分野で日本を上回る国力がある国です。韓国の優秀な若者を採用したいと思っている日本の企業は多いです。日本と韓国の立ち位置はそんな風になってしまっているのです。どうして日本はこんなことになってしまったのか、と考えさせられます。