本書は、雇用社会の特徴を理解し、労働法の基本的知識を習得することを目的とする。わが国の雇用慣行の特徴は、長期雇用を重視し、会社が人材育成の機能を果たしているところにあった。しかし、グローバル化、人工知能やAIなどの技術の進展、少子高齢化、非正規雇用の増加といった諸要因により、雇用社会は時代の変化に直面している。このような時代に、法はどのような役割を担うべきか。そうした問題意識の下で、本書は、労働法の歴史と世界的な動向をふまえながら、雇用社会と法をめぐる諸問題について検討する。
1.雇用社会と法の役割 2.日本的雇用と労働条件決定 3.労働契約の成立 4.労働契約の基本原理 5.賃金の保護 6.長時間労働の是正と自律的な働き方 7.仕事と生活の調和 8.雇用平等と労働者の人権 9.労働者の安全・健康と労働災害 10.労働契約の終了 11.非正規雇用と待遇格差の是正 12.就業形態の多様化と労働市場 13.労働組合と従業員代表 14.労働紛争の解決 15.雇用社会と労働法の未来
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