祖父の歩みから、「日本」が見えるー。
明治時代、蝦夷地が「北海道」と名を改めると、未開地開発のために必要な働き手として政府は日本各地から人々を募集し移住を推進した。
しかしその一方で、中にはそのような移住の呼びかけに応じたわけではなく、フロンティア精神を支えに一念発起し、単身で北海道に渡った人物もいたのである。
なぜ祖父は20歳前後という若さで当時未開の地であった北海道を目指したのか。
どのようにして長野県の一寒村から北海道最北端の地・稚内にたどりついたのか。
そしてそこで彼は何を思い、どのような生を全うしたのだろうか…。
当時の社会的背景などを参考にしながら、今は亡き祖父の生きた軌跡をたどるとともに、現代の日本にとって重要なテーマである地方と移住の問題についても検討する。
[目次]
はじめに
序章 「前を見るしか仕方がなかった」
第一章 幕末から明治にかけて「時代とともに何かが変わっていく」
第二章 北海道開拓の始まり「フロンティアでありたい」
第三章 国家の体制整備「見ること聞くこと初めてだった」
第四章 第二波移民時代「自分の道だから歩いてでも行きたい」
第五章 長野県から北海道稚内へ「もっと広い世界を見たい」
第六章 海産商として独立そして商売「独り立ちして人に喜ばれる商売をしたい」
第七章 苦労および苦難の道「自分で選んだ道だから苦難とは思わない」
第八章 移住の受け手となる「地方」を考える
(鼎談)「稚内市の将来に向けて」
稚内市次世代エネルギーパーク 〜日本の最先端から「環境都市わっかない」を世界に発信〜
あとがき
参考文献
著者略歴
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