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ある事件をきっかけに検非違使の在原業平と共に怪事件を解決することになった文章生・菅原道真。宮中で権力争いを繰り広げる藤原基経や伴善男と出会っていくが……そんな中、霊峰・富士の噴火で帝の世への不安が生まれ始め……!? 累計100万部突破の平安クライムサスペンス、暗雲立ち込める、第13巻。
ある事件をきっかけに検非違使の在原業平と共に怪事件を解決することになった文章生・菅原道真。宮中で権力争いを繰り広げる藤原基経や伴善男と出会っていくが……そんな中、霊峰・富士の噴火で帝の世への不安が生まれ始め……!? 累計100万部突破の平安クライムサスペンス、暗雲立ち込める、第13巻。
レビュー(16件)
暫く読んでませんでしたが続きが気になり購入しました。どんな内容なのか楽しみです。
面白くてどんどん次の巻を読みたくなっちゃいます。
今回の話はどれも良かった。 表紙もいつもと雰囲気が違いますが素敵。
とてもキレイな状態で到着
もう1冊とまとめて発送していただきました。 リアル書店がどんどんなくなり、購入できる場が少ないので助かります。
源氏と伴家の確執 応天門の変まであと2年
前巻で伴家の縁者・清純ともめた源信の家人・士師忠道が伴善男に知恵を付けられた彼から再び難癖をつけられる。そもそももめたきっかけが道真と知り合いの大宅鷹取の娘だったことから、道真が解決案を示すが、それは忠道に新たな道を開いてしまう。 士師忠道は実在の人物で弓馬に巧みだったため、左馬少属から甲斐権掾に異動になる。この特進人事は伴善男が信の武力を奪う策略とされており、道真絡みのフィクションを加えたのが冒頭のエピソード。 源信は応天門の変で伴善男に放火の首謀者と誣告される。右大臣・藤原良相と伴善男との通謀により、朝廷の兵士により信の邸宅が取り囲まれるが、太政大臣・藤原良房はこの出兵を承知しておらず、清和天皇を介した仲裁が行われた。信は平素より伴善男と不仲であったことから、もともと危惧を抱きつつも、危機から逃れるための対策は行っていなかったところ、思いかけず虎口を逃れることができた。信は所有していた駿馬12頭・従者40余名を朝廷に献上し、反乱の意図がないことを示そうとしたり、事件以後蟄居するような気の弱い性格だ。だからこそ忠道のような豪胆な部下が必要だったのだが、本巻では藤原良相もこの人事を黙認するかのようなコマがある。良相-伴善男ラインによる太政官領導体制が応天門の変ののち完全崩壊することを知らない両者は、今は勝者の側にいる。