本書は有機化学基礎を掲載.全7章構成
第1章では有機化合物の結合を理解するための共有結合と混成軌道について学び,第2章では有機化合物の構造や立体異性体を説明.第3章では結合の分極と,酸と塩基の理論について解説.第4章ではハロゲン化アルキルの求核置換反応と脱離反応,第5章ではアルケンに対する求電子付加反応,第6章では芳香族化合物の求電子置換反応,第7章ではカルボニル化合物のさまざまな反応について説明.これらの反応は有機化学でよく見られ,反応がどのような過程で進行するか,すなわち反応機構の基礎を学ぶために重要である.
毎章,章末問題があり,理解の確認ができる.化学科の教員による執筆で,コンパクトに有機化学の重要事項が記載されている.4学期制に使いやすい.
第1章 有機化合物の結合
1-1 炭素原子の特徴:多様性の起源
1-2 基本となる炭素の共有結合
1-3 炭素の軌道と形:混成軌道
Column はたらく有機分子1 身の回りにある簡単な炭化水素
章末問題
第2章 有機分子の形
2-1 有機分子の構造の表し方
2-2 種々の異性体の分類
2-3 立体異性体
2-4 立体配座
発展 いろいろな鏡像異性体
章末問題
第3章 結合の分極と酸・塩基
3-1 さまざまな官能基
3-2 結合の分極:電子のかたより
3-3 電子の動きを示す矢印
3-4 酸と塩基
発展 共鳴構造の寄与
Column 共鳴と平衡
章末問題
第4章 有機化学反応 1
4-1 有機化学反応の分類
4-2 ハロゲン化アルキルの求核置換反応
4-3 ハロゲン化アルキルの脱離反応
発展 反応機構とエネルギー図
発展 超共役
章末問題
第5章 有機化学反応 2
5-1 アルケンに対する求電子付加反応
5-2 アルケンの水素化反応
5-3 π電子の共役:ブタジエン
発展 内部アルケンの安定性
Column はたらく有機分子2
章末問題
第6章 芳香族化合物
6-1 芳香族化合物
6-2 芳香族求電子置換反応
6-3 求電子置換反応の配向性
Column ケクレの夢
章末問題
第7章 カルボニル化合物
7-1 カルボニル化合物の反応性
7-2 アルデヒドおよびケトンの反応
7-3 カルボン酸およびその誘導体の反応
7-4 カルボニル化合物の還元
7-5 グリニャール反応
Column グリニャールとバルビエ
章末問題
索引
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