墓、憎悪、迫害、犬の哲学、転倒、ユダヤ人の王、嘲りの即位式、十字架の玉座といった異質な概念から「イエス運動」の本質に迫る。
はじめにーー墓の宗教・犬の哲学・十字架の玉座
第一章 憎悪と転倒ー出発点としての迫害
1.人類に対する憎悪
ネロの迫害までの動向
「人類憎悪の罪」
宗教ではなく迷信
2.マルコ福音書における迫害の経験
迫害される共同体
つまずく者たちーマルコ福音書の想定される聴き手について
戦闘性と赦し
3.迫害の始まりの状況
「語録資料」における迫害
憎悪と転倒ー「敵を愛せ」の生活の座
第二章 転倒のエートス
1.放棄と信従
信従の始まり
イエス運動・キュニコス派・第四の哲学
転倒としての「哲学」
2.転倒行為としての悪魔祓い
転倒行為の原点としての悪魔祓い
秘匿と顕現ー聴き手にのみ示されるキリスト論
第三章 転倒の書としてのマルコ福音書
1.福音と反ー福音
2.受難物語における転倒
(付論)空の墓で
参考文献
あとがき
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