- 783
- 4.39
この物語は、あなたの人生を支えてくれる 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。 宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。 全国の書店員さん大絶賛! どこまでも温かく、やさしいやさしい希望の物語。
レビュー(783件)
優しい気持ちのこもった食事が辛い人々の心を救い、人を成長させて行く。 親と子、加害者家族と被害者、それぞれの立場での想いや苦しみなども丁寧に描かれていると思いました。 最後には、明るい未来が感じられて読後には、優しい気持ちになる良い小説でした。
宙の成長
宙の成長をしっかり見届けました。やはりこの作品にも町田さんの物語だなぁと嬉しく思いました。
82歳になる母親がどこかの記事レビューから読みたいと代行購入しました。内容もよかったと言っておりました。