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第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作 「認知症の老人」が「名探偵」たりうるのか? 孫娘の持ち込む様々な「謎」に挑む老人。 日々の出来事の果てにある真相とはーー? 認知症の祖父が安楽椅子探偵となり、不可能犯罪に対する名推理を披露する連作ミステリー! <最終選考委員選評> ●レビー小体型認知症を患う老人が安楽椅子探偵をつとめる“日常の謎”系の本格ミステリー連作。ラストがきれいに決まっている。 (大森望/翻訳家・書評家) ●マニア心をそそられる趣向が凝らされており、古典作品へのオマージュも好印象。ディーヴァーのリンカーン・ライムのヴァリエーションのようだ。 (香山二三郎/コラムニスト) ●キャラクターが非常に魅力的。彼らの会話がとっても楽しい! 全体を通しての空気感、安定感が秀逸でした。魅力的な物語を書き続けていける方だと確信しました。 (瀧井朝世/ライター) <あらすじ> かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は、七十一歳となった現在、幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。 しかし、小学校教師である孫娘の楓が、身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻すのだった! そんな中、やがて楓の人生に関わる重大な事件が……。
レビュー(484件)
惹き込まれます
前半はなんだか安っぽいトリック明かしのミステリ本かと期待外れだなと思っていましたが、なかなかどうして読み進めるほどに惹き込まれていきました。良く作り込まれておりとても良い作品だと思います。最後に究極の謎を残しての結末、意地悪だな。東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」を彷彿とさせる終わりた方。でもこちらの方が肩の力を抜いて楽しめたかな?
普段あまり推理モノは読みませんが、楽しく読めました。アルツハイマーのおじいちゃんが頭脳明晰且つクールでカッコイイです。主要キャラもそれぞれ立っており、続編を期待する作品です。今度は主人公の恋愛部分に焦点を当てて...笑
訪問看護の設定で「こんなことあるのかな?」と疑問はありましたが、面白いので一気に読み終えました。
ミステリー系が好きな子のために。とても面白いと喜んでいました。
最後の展開はなるほどと思わされ、すぐに読み返したくなる名作です。後半は一気読みでした。