本文より一部抜粋『〜はキノコを食べたのか怪しいものである。稲を自分の意のままにしようとし、合理的なものを好んだであろう彼らは自分の想像を超えたキノコの複雑な形状や色や匂いその深みのある味を面白いと思わずに恐れたのではないだろうか。立派な高床式倉庫を作りネズミ返しをその足に取り付け米一粒もネズミに与えまいとする彼らは虫がついたキノコは悔しくて見ることすら耐えられなかったのではないだろうか』 この本は青森県のとあるキノコ愛好家の自伝的な随筆のようなものであるのだが、父の、そのまた父の、もっともっと昔の父の、要はご先祖様達のキノコ文化、のみならず生活にもまでも思いを巡らせた。また自身の考案した一般家庭でのキノコ栽培のある工程における画期的手法も記した。 専門家やマニアにはキノコについて専門性に欠ける物足りない内容となっているだろうが、だからこそ暖かい目で見守るつもりで読んで頂きたい。逆にキノコ超初心者には多少難しいところもあるのかもしれないが、レベルアップの為に読んで頂きたい。とどのつまり皆に一応読んで欲しくて書いたのだが、果たして皆さんがどれだけ楽しく読んでいただけるのかは一抹の不安はある。 この本には一つの長い映画を見た後のような充実感はあるのか。ラグビーを観戦した時のような興奮はあるのか。いい音楽を聴いた時のような悟った感はあるのだろうか。それらもあるのを期待する。ただ、敢えて踏み込んで言えばそれらは(勿論全部だとは言わないが)得てして一過性のものであり、翌日目が覚め暫く過ごせばあの時の気持ちは何だったのか、結局何の足しになったのかと思うことは多々ある。この本を読んで一体何になるのか。どれほど役に立つのか。それは分からないが、まず私が言えるのは、あなたは素晴らしい人なのだということ。何故ならあなたは人を幸せにすることができるのだから。つまり、この本を買い(買ってくれただけでも嬉しい)感想をレビューでもして下されば私を幸せにすることができるのである。とりあえず、まずはこの本を手に取り自分の素晴らしさを再認識してみては如何だろう。
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