多数の化合物の示す磁性は、電子スピンの基礎的な性質と固体結合を起源として発生し、その多種多様な振舞は学術上・応用上重要視されている。
姉妹書『化合物磁性 -局在スピン系』(ISBN 978-4-7853-2607-4)に引き続き本書では、遍歴電子磁性を通してその挙動の詳細を説明する。
0.結晶内電子のエネルギーバンドの構築
0.1 自由電子と静的物性
0.2 自由電子ガスにおける交換および相関効果
0.3 周期的電場とエネルギーバンド形成
0.4 合金や固溶体におけるコヒーレントポテンシャル近似(CPA)
0.5 金属・合金の電気抵抗
1.遍歴電子磁性1(スピン配列の発生)
1.1 遍歴電子系の磁化率
1.2 強磁性の発生
1.3 遍歴電子反強磁性
1.4 ハバード模型
1.5 磁性体の電気抵抗
2.スピン系の動的性質
2.1 遍歴電子におけるスピン波
2.2 動的磁化率
2.3 中性子散乱
3.遍歴電子磁性2(スピンのゆらぎ理論)
3.1 ゆらぎと対相関
3.2 弱強磁性のスピンのゆらぎ理論(SCR理論)
3.3 核磁気共鳴による検証
3.4 電気抵抗の温度と磁場に対する変化
3.5 ゼロ点ゆらぎの影響
3.6 強い強磁性へ向けての統一理論
3.7 スピンのゆらぎの温度による飽和
4.遍歴電子磁性関連現象
4.1 磁気相転移
4.2 磁気転移の実験例
4.3 磁気体積効果
4.4 ラーベス相化合物の磁性と体積効果
4.5 フォノンを主役とする磁気体積効果
4.6 遍歴電子メタ磁性
5.伝導電子を媒介とする磁性
5.1 磁性原子不純物の磁気モーメントの出現
5.2 Kondo効果
5.3 RKKY相互作用とスピン配列
5.4 重フェルミオンと高濃度Kondo効果
5.5 重フェルミオンの理論的背景
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