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いつまでも涙が止まらないーー 銀座のとある路地の先、円筒形のポストのすぐそばに佇む文房具店・四宝堂。創業は天保五年、地下には古い活版印刷機まであるという知る人ぞ知る名店だ。 店を一人で切り盛りするのは、どこかミステリアスな青年・宝田硯。硯のもとには今日も様々な悩みを抱えたお客が訪れるーー。 両親に代わり育ててくれた祖母へ感謝の気持ちを伝えられずにいる青年に、どうしても今日のうちに退職願を書かなければならないという女性など。 困りごとを抱えた人々の心が、思い出の文房具と店主の言葉でじんわり解きほぐされていく。 いつまでも涙が止まらない、心あたたまる物語。
レビュー(160件)
とても面白いです。寝る前少しずつ読み進めているのですが、読んだ後は優しい気持ちになり心が温まります。
状況設定に無理はあるかもしれないけれど、こういう物語はすごく好き。 店主、宝田の接客が行きすぎるところもわかるけど、自分がもし、客なら、こういう対応は嬉しいと思うから… 5つの話のうち『万年筆』と『大学ノート』がとても良かった 物語全般、すべてハッピーエンドになるのがいい
上田健次さんの本は初めて読みました。 四宝堂を舞台にそれぞれの人生が語られて、とてもあたたかい思いがしました。
上田健次作品
銀座四宝堂、文房具店 心温まる短編集です。上田健次作品は初めての作家さんですが、読んでいるとホットするような作品です。
銀座の老舗文房具店の若手店主とお客さんとの心温まるストーリー。