ひとつの手を選ぶことは、それまで考えた手の大部分を捨てること。▼史上初の七冠独占を25歳で成し遂げ、その後も記録を塗りかえ続ける天才棋士、羽生善治。▼彼の強さの秘密は、意識的に過去の経験やアイディアを「捨てる」ことにあった!▼著者曰く「豊富な経験と知識はプラスに働くこともあれば、反対に新しい発想をする際には、先入観なしに物事を見ることを阻んでしまう。これを克服するためには、思いきって自分の経験や知識を捨てて考えること。“捨てる”には未練が残ることもあるが、記憶も前例も意識的に、手放さなければ新しい発想を得ることはできない」と語る。▼本書では「忘れることは、次に進むための大事な境地」「創造的な思考をする際に、記憶は足を引っ張る」など、40歳を過ぎてなお進化し続ける最強頭脳の真髄に迫る。▼『羽生善治の思考』を再編集。
レビュー(54件)
40歳以上のすべての方へ
50歳を目前にして、記憶力や集中力が衰えてきた。仕事のスタイルを変えるべきかと悩んでいたのだが、5歳年下の羽生善治さんがどう考えているのかを学ぶことにした。棋士という仕事は、私よりはるかに厳しい頭脳労働だと感じたからである。 羽生さんは、「覚えている必要がなくなったものはどんどん忘れていかないと、新しいものが入らない。そういう意味で忘れるようにしています」(33ページ)と言う。その通りである。さらに、「年齢的に記憶力が落ちたところは、『覚える』ことを『思い出す』ことにシフトすれば対応できる」とアドバイスしてくれる。なるほど。 その一方で、「年齢を重ねると、知らないうちにブレーキを踏んでいることが多いので、意識してアクセルを強く踏み込むということをしなければなりません。そうしないと、知らないうちに減速してしまう」(65ページ)とも書いている。そして、「『誰もずっと安全な場所にい続けることはできない』と考えれば、前を向くしか方法はなくなります」(124ページ)とアドバイスする。 歳をとると、たしかに「不安に襲われた時に、自信のある人はそこで動じない。自分のやり方を信じて、方向を間違わないで、そのまま進んでいけます」(178ページ)ということはある。 「山ほどある情報のなかから、自分に必要な情報を得るためには、『選ぶ』よりも『いかに捨てるか』のほうが重要」(105ページ)という。私もネットの海に溺れないようにしたい。 本書を読み終わって、安心して50歳を迎えることができそうだ。
羽生さんの本としては平凡
初めて羽生さんの本を購入するなら★5かもしれませんが、過去に色々と読ませてもらっていますので、そこからすると少し評価が落ちます。
すばらしい
本の装丁とサイズは満足。内容は、一芸に秀でた人は、しばらしい。