フーコーが逝き、ドゥルーズが逝った。偉大な哲学者たちの死とともに哲学自体も死んだかに見える。後に残ったのは、退屈な訓古学と、大衆向きのモラルだけ。だが、本当にそれですべてか。アリエズはフランス哲学全体を精密に走査しながら、目立たないところで粘り強く続けられている新しい哲学の実験を拾いだし、それらを結びつけることによって、マス・メディアの表層を賑わすモラリズム談義よりはるかに重要な、深層における知の地殻変動を描きだす。その地図はわれわれに重要な秘密を教えてくれるだろうー哲学はいまも生きているのだという秘密を。
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