6歳の奈津江には、不思議な能力があった。誰かが失くしたものを探し出すことができるのだ。優しい両親とともに穏やかな日々を送る奈津江だったが、突然、立て続けに両親を失うという不幸が彼女を襲う。さらに、両親は自分の実の親ではないと知らされたのだ。呆然とする奈津江は、実姉を名乗る深咲に連れられ、父が経営する子どもたちの施設“祭園”に引き取られることになる。そこに暮らすのはわけありの少年少女たちだった。周囲を取り囲む黒い鬱蒼とした森、施設内をさまよう狐面の女、廃屋と化した“廻り家”と呼ばれる奇怪な祈祷所。やがて、奈津江の秘密が明かされるとき、惨劇が幕を開けるーー。怪異と謎に溢れた極上のホラー・ミステリ。『災園』を改題。
目 次
一 稲荷の祠
二 秘密の姉
三 母の死
四 狐使い
五 祭園
六 住人たち
七 回るもの
八 灰色の女
九 奇っ怪な死
十 廻り家
十一 二日目の夜
十二 消えるもの
十三 肝試し
十四 再び廻り家へ
十五 決死の脱出
十六 連れて行かれる……
十七 消える子供たち
十八 一枚の写真
十九 過去
二十 灰色の女の正体?
二十一 闇の中へ
二十二 陰の狐火
終 章
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