皆さんが外来で主治医として継続診療している患者さんには、フレイルな高齢者で「複合疾患」「多様な価値観」をもっておられる方が増えてきていると思います。複合疾患に関してはほとんどの患者さんが何らかの心疾患をもっておられます。不整脈といえば,前号特集で取り扱った心房細動は、この複合疾患の1つとして多くの総合内科医もケアする機会があります。一方、本特集で扱う心室頻拍(VT)は、そのような機会は少ないかもしれませんが、普段みている患者さんがVTになったときに、総合内科医は何ができるでしょうか。例えば、フレイルな高齢者に植込み型除細動器(ICD)を入れるかどうか? という命題です。ご自身が長年主治医としてみている患者さんだったら、どうされますか…
超専門的な分野でも、主治医である非専門医、コンサルトを受けた専門医、その他、意思決定にかかわる人たちが協働してともに考え、いっしょに悩むことが重要と考えます。目の前の「高齢」「複合疾患」「多様な価値観」の患者さんの、ジレンマを感じる意思決定に際し、「これでよかった」と思ってもらえる意思決定になるような支援が不整脈診療でも重要と考えます。
今回の2号にわたる特集の構成にあたっては,このような観点も大切にしました。エキスパートから学びつつ,皆さんの目の前の患者さんにどうやったら還元していけるかを考えるきっかけになれば幸いです。
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