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卓越した武勇と揺るぎない忠義でスコットランド王ダンカンの信頼厚い将軍マクベス。しかし荒野で出会った三人の魔女の予言はマクベスの心の底に眠っていた野心を呼びさます。夫以上に野心的な妻にもそそのかされ、マクベスは遂に自分の城で王を暗殺。その後は手に入れた王位を失うことを恐れ、憑かれたように殺戮を重ねていく……。悪に冒された精神が崩壊する様を描く傑作。 現代日本におけるシェイクスピア研究の第一人者とされる訳者による、正確にして格調高い、読みやすい名訳が登場! 【翻訳 河合祥一郎】 1960年生まれ。東京大学およびケンブリッジ大学より博士号を取得。現在、東京大学教授。イギリス演劇・表象文化論専攻。日本シェイクスピア協会会長(2019-20年)。著書にサントリー学芸賞受賞の『ハムレットは太っていた!』(白水社)『シェイクスピア 人生劇場の達人』(中公新書) 、『心を支えるシェイクスピアの言葉』(あさ出版)など。角川文庫・角川つばさ文庫で『不思議の国のアリス』『ドリトル先生』『ナルニア国物語』シリーズなど児童文学新訳も刊行中。戯曲に『国盗人』『家康と按針』『ウィルを待ちながら』『不破留寿之太夫』(文楽)などがある。 シェイクスピア作品は、そもそも舞台の脚本であるゆえ、台詞に独特の韻を踏んでいるのが大きな特徴。新訳シェイクスピアのシリーズでは、その原文が持っているリズムを日本語でも味わえるように、こだわり抜いているのが最大の特徴。読み易く、かつ格調高い、画期的新訳となっている。舞台や朗読で聞くと、その良さをさらに体感できる。それぞれの作品を読み解く渾身の解説も必読!
レビュー(23件)
待ったかいあり
最初の注文では在庫切れでキャンセルになりましたが、再版されて無事手に入れることができました。シェークスピア作品の中で一番面白かったです。リア王の新訳も出てほしいです。
台本なんだな~
2冊目に購入するならいいかも。 素人には物足りない
観劇前にお勧め
舞台を観る前に読みたいと思い、レビューで評価の高いこちらを購入。 戯曲になっていて、注釈もあり読みやすい。こちらを読んでおくとストーリーも追いやすい。 小難しいイメージを勝手にもっていたのですが、とても集中して読めた。 シェイクスピアは、言葉に二通りの意味を含めたり、異なる場面の台詞に 呼応・対称したりしていること、当時の観劇上の認識などの説明があるので、分かりやすかった。
河合氏の訳がよかったです。 商品も綺麗でした。
夜長の秋
インテリぶる訳ではないですが、ふと題名だけを知っている「マクベス」を読みたくなり、購入しました。詳しく舞台説明がある中、冊子のマクベスが存在感を増します。とても分かり易く表現されており友人に勧められる良い本かと思います。