人生を物語に刻んで。
ロングセラー『掃除婦のための手引き書』(2020年本屋大賞翻訳小説部門第2位)、『すべての月、すべての年』に続く待望の短編集。
「彼女の書く文章はほかの誰とも似ていない。読むものの心を鷲づかみにして、五感を強く揺さぶる。読んだときは文字であったはずのものが、本を閉じて思い返すと、色彩や声や匂いをともなった「体験」に変わっている。(中略)まるで自分もそこにいて、それらを見、聞き、感じたような錯覚にとらわれる。それほどに、彼女の言葉の刻印力は強い。」(「訳者あとがき」より)
【目 次】
オルゴールつき化粧ボックス
夏のどこかで
アンダード あるゴシック・ロマンス
塵は塵に
旅程表
リード通り、アルバカーキ
聖夜、テキサス 一九五六年
日干しレンガのブリキ屋根の家
霧の日
桜の花咲くころ
楽園の夕べ
幻の船
わたしの人生は開いた本
妻たち
聖夜、一九七四年
ポニー・バー、オークランド
娘たち
雨の日
われらが兄弟の守り手
ルーブルで迷子
陰
新月
レビュー(13件)
贈答品なのでノーコメントとさせていただきます。
待ちかねました。岸本佐知子さんのひきこまれる訳、読みやすかった。しかし、かなり「掃除婦のためー」の圧倒的なベルリンのすごさはどこにいったのか。あとがきで言ってるように、ベルリンの文は誰でもない。確かに、わしづかみにされてしまう。ところが、今回は人種間の生活の違い考え違いなど、イライラしてムカついた。特に、「日干しレンガー」。嫌になってしまう。岸本氏の訳の上手さに余計にイラついた。もう少しガマンして読みますか。女二人の酔っ払いの話しは面白かった。パリの旅、ルーブルの迷子のハ、プルーストのあとをたどる興味深いはなしだった。ヨーロッパ文学はウルフとプル-ストだ。