第171回芥川賞受賞作。古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で職場で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。
「山は遊びですよ。遊びで死んだら意味ないじゃないですか! 本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ! 生活ですよ。妻鹿さんはそれから逃げてるだけじゃないですか!」(本文より抜粋)
会社も人生も山あり谷あり、バリの達人と危険な道行き。圧倒的生の実感を求め、山と人生を重ねて瞑走する純文山岳小説。
レビュー(326件)
完読
あっと 言う間に 完読いたしました。 お薦めいたします。
大好き!堅苦しくない純文学!久しく行っていない山登りの楽しさも苦しさも、まざまざと思い出した。これからたくさん書いてくれますように。
実は幼馴染なんです
いや、びっくりしました。幼少の頃お隣さんの幼馴染が芥川賞作家に!!!即購入しました。 純文学苦手意識ありましたがこれきっかけでハマりそうです。 描写が美しいMEGADETH♬ 大学も同じで担当教授も私が小さな頃からお世話になってる方でした。 共通点が多すぎてビックリ ほとぼりが冷めたら連絡とってみよう
届きました。さっそく、読みたいと思います。ありがとうございました。
注文の本7月27日午後受け取りました。何も問題ありません。