「科学」と「文学」の対立を越えて。
言語習得以前の思考=メタファー(隠喩)思考なくして論理も科学も発達しない。もともと脳に備わっているといわれるメタファー思考が科学的思考へと発展するためには、「文学的思考」が最も重要で、すべての思考の基礎に「文学的思考」があることを脳科学、認知科学、発達心理学、精神分析の観点から多角的に説く。昨今の教育界の「科学」を重視し「文学」を軽視する風潮に警鐘を鳴らす。
【目次より】
第一章 歌はいのちの力
古今集の文学理論/フロイトと紀貫之のつながり/人間はメタファーで考える/メタファー思考を育てる/詩人とメタファー/本居宣長の現代性
第二章 物語は生のメタファー
神話はうそか?/物語は生命保存の武器?/物語は脳に備わっている/人間の認知活動はすでに文学/物語とは世界のメタファー
第三章 文学は古傷をいやす
精神分析と文学/『暗夜行路』とフロイト/トラウマの記憶とフォークナー/戦後日本と小林秀雄/南島歌謡にみる歴史の傷跡
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