- 59
- 3.62
人はなぜ神という、ありそうもないものを信じるのか?物事は、宗教が絡むとフリーパスになることがままあるが、なぜ宗教だけが特別扱いをされるのか?「私は無神論者である」と公言することがはばかられる、たとえば現在のアメリカ社会のあり方は、おかしくはないのか…『利己的な遺伝子』の著者で、科学啓蒙にも精力的に携わっている著者は、かねてから宗教への違和感を公言していたが、9・11の「テロ」の悲劇をきっかけに、このテーマについて1冊本を書かずにはいられなくなった。「もう宗教はいいじゃないか」と。著者は科学者の立場から、あくまで論理的に考察を重ねながら、神を信仰することについてあらゆる方向から鋭い批判を加えていく。宗教が社会へ及ぼす実害のあることを訴えるために。神の存在という「仮説」を粉砕するために。-古くは創造論者、昨今ではインテリジェント・デザインを自称する、進化論を学校で教えることに反対する聖書原理主義勢力の伸張など、非合理をよしとする風潮は根強い。あえて反迷信、反・非合理主義の立場を貫き通す著者の、畳みかけるような舌鋒が冴える、発売されるや全米ベストセラーとなった超話題作。
レビュー(59件)
マイバイブル
神も仏も信じていない私にとってバイブルになりそう。
いつもありがとうございます。 楽しみにして使いたいと思います。 今後もよろしくお願いします。
無神論的原理主義者の妄想
マクグラス著『神は妄想か?』(原題『ドーキンスの妄想』)を読めばわかるように、この本は認知バイアス、不正確で、独断的な、誤解に基づく非学問的なアジテーションです。『利己的な遺伝子』で我々を魅了したドーキンスの著書としては、悲しくなるほどお粗末です。
面白い!! 宗教的でない日本に生まれてよかったな!
信じるものは救いがたい
ドーキンス先生の魅力炸裂!!^^;; 本書にもあるように「信じるものの救いがたさ」はどうしようもないです。グールド氏の「大人の態度」は対照的ですが、ドーキンス先生のやんちゃぶりのほうがいいです。 このくらいのことがあっても、目から鱗が落ちる人はほとんどいないでしょうが・・・。