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進学率50%という大学大衆化と社会人への大学開放化の変化の下,新入生の学力レベルは多様化して来ています。この本は,このような教育的・社会的変化に対応して書かれた微分積分のテキストです。 微分積分を学んでいくのに必要な基本的な関数を,直線や放物線といった高校数学の復習から紹介しています。微分積分の基本的知識の習得が目的ですが,それとともに,より高度な数学への学習の足がかりにもなるよう配慮しています。学ぶ人の立場に立った内容構成で,新しい知識は,例題とそれに対応した練習問題を解くことにより,理解できるようになっています。 練習問題にはすべて,詳細な解答がつけられていますので,自学自習にも最適! また,数多くのグラフを用いて,曲線・曲面の形を直感的にわかるようにしています。公式集などポイントとなる記述には,イラストを配置して,読者の目を引くように工夫しています。 第1章 1変数関数の微分積分 §1 1変数関数 1.1 1変数関数 1.2 今までに学んだ1変数関数 1.3 三角関数 1.4 逆三角関数 1.5 指数関数 1.6 対数関数 §2 1変数関数の微分 2.1 微分 2.2 微分公式 2.3 初等関数の導関数 2.4 n次導関数 2.5 平均値の定理と不定形の極限 2.6 マクローリン展開 2.7 関数の増減とグラフの凹凸 §3 1変数関数の積分 3.1 不定積分 3.2 初等関数の不定積分 3.3 置換積分 3.4 部分積分 3.5 有理関数の積分 3.6 定積分 3.7 面積と回転体の体積 第2章 2変数関数の微分積分 §1 2変数関数 1.1 2変数関数 1.2 2変数関数の例 §2 2変数関数の微分 2.1 偏導関数 2.2 高次偏導関数 2.3 全微分と接平面 2.4 合成関数の微分 2.5 2変数関数の極値 §3 2変数関数の積分 3.1 累次積分 3.2 重積分 3.3 極座標への変数変換 3.4 立体の体積
レビュー(15件)
教科書
本書のまえがきにも書いてありますが,微分積分の”教科書”です. 構成として,定義,定理,公式があり,これらについての説明,証明があり,続いて例題,演習問題の流れとなっており,自分で解くことで理解を深めることができると思います. 私としては,定理や公式についての導出背景や応用先についても記載され,ストーリーのある微分積分に触れることを期待していたため,満足できなかったところがあります.
よくわかりませんが
姪に頼まれて購入です。 今年、大学に入りましたがなかなか授業についていけないようで購入だそうです。少しでも賢くなるといいのですが。
大人の数学
高校生になって、全く勉強しなくなり、数学で6点を取ったこともありました。(100点満点中) 30を過ぎてから、あのころもっと勉強しておけばと思い、購入しました。初心者向けのようですが、それでも僕には難しいです・・・。でも少しずつ勉強したいと思います。
大学数学の初歩に
高校までの微分積分の復習に紙面の3分の1ほどが費やされており、私のような初学者には有難かったです。逆三角関数、マクローリン展開、それに2変数関数の偏微分、累次積分、重積分などの初歩が分かり易く解説されていました。楽しみながら4週間ほどで読み終えました。
他の本でも多少学習しましたが、今回のこの本は、話の進め方が全く異なり、新鮮な気持ちで取り組み始めることができました。平易な解説で、かゆいところに手が届くような心くばりも見られ、再挑戦してみようという意欲が湧いてきました。