ヒロシマとイタリアをつなぐ<記憶>の旅
わたしには名前が三つある。
光・S・エレオノーラ。
エレオノーラは、イタリア語で光という意味。
Sは何かって?
ちょっと大げさな名前だからないしょにしてる。
2011年震災後、少女エリーは親戚のいるイタリアに少しの間避難する。おいしいものと温かい人たちに迎えられ人心地つくが、思いもよらない歴史に触れ、エリーの名前のSに込められた本当の意味を知ることになる。
戦争を乗り越えて生きてきた人々の“希望”を描く、ヒロシマとイタリアをつなぐ物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
ヒロシマを描き続けてきた作者が、震災後、どうしても書きたかったという渾身の物語。
目次
一
もう一つの名前
ミラノ
ステラマリスの村
ふしぎな包み
ノンナとの第一夜 サラの一家
一二十センチのバー
サラ 一九四三年 十月
ノンナとの第二夜 密告
パオロ 一九四三年 十一月
ノンナとの第三夜 パルチザンとパオロ
ノンナとの第四夜 パオロのノートとエレナの手帳
エレナ(ノンナ) 一九四七年 三月
ノンナとの第五夜 二枚のビラ
〈自由〉という詩
二カ国語で見る夢
二
たずねびと
立ちあがってきた姿
真吾 (祖父)の八月六日 一九四五年
日記帳
真美子の八月六日 一九四五年
広島弁の世界市民
エリーの八月六日 二〇一一年
共感と距離
「君死にたまふことなかれ」
決して忘れないでいること
心に刻む面影
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