社会への適応は,思春期青年期における重要な成長課題であり,社会は若者を大人へと成長させるために重要な役割を担っている。しかし,現代の日本社会では,その役割は必ずしも十分担われているとはいえず,それどころか,社会によって適応のあり方が歪められ,大人への成長を困難にしている側面がある。しかし,現代の日本社会に如何に成長阻害的な側面があるとしても,その中で大人への成長に取り組んでいる若者がいる。思春期青年期の支援を担う専門家には,彼らの取り組みを適切に支援する方法を模索し実践する責任がある。前号シンポジウムでの総論に続き,今号ワークショップでは具体的な取り組みを議論する。
●第30 巻記念特集「重要論文との対話2」
治療的な接近を模索して(小倉清)
解題:ひきこもり支援の道標として『治療的な接近を模索して』を読む(加藤隆弘)
精神科治療チームの機能不全徴候──Bionと松井の集団理論の臨床的応用(伊藤洋一)
解題:児童思春期専門病棟に於ける力動的入院治療(松田文雄)
誰にとっての課題か?(狩野力八郎)
解題「誰にとっての課題か?」──論文と対話することの勧め(白波瀬丈一郎)
●原著
グループセラピーにおける愛着に課題を抱えた思春期男子の成長──「甘え」からメンタライジングへ(木村能成・西村馨)
●合同委員会・編集委員会・子どものこころ専門医関連委員会報告
●会計報告
●日本思春期青年期精神医学会規約
●編集方針・投稿規定
●英文目次
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