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東京のど真ん中に「学校の常識」をひっくり返している公立中学校長がいます。 宿題は必要ない。固定担任制も廃止。中間・期末テストも廃止。 多くの全国の中学校で行われていることを問い直し、本当に次世代を担う子どもたちにとって必要な学校の形を追求しているのが、 千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長です。 大人が手を掛けすぎて、何でも他人のせいにする…。 そんな今の教育に反し、改革を断行し、話題を呼んでいます。 一部始終を表した『学校の「当たり前」をやめた。』はベストセラーに、朝日新聞、NHKなどメディア出演も昨年後半から急増。 文部科学省など視察は後を絶たない。 現役ビジネスマンであっても関心の高い、日本の教育問題。 それを根底から変える、稀代の教育者が初めて親向けに子育て論を出版! 第1章 授業と勉強の「正解」を疑う ・定期テストはいらない (一夜漬けから勉強時間アップへ) ・宿題はいらない (やらされ作業→自ら取り組むように) ・ノートをとる必要はない(何のためのノート? 他者意識?) ・無駄な作文は書かせない(作文は褒められるため?) ・読書量を競わない ・担任は固定しない 第2章 「心の教育」を疑う ・「服装の乱れは心の乱れ」は本当か? ・「忘れ物はしない」の張り紙はしない ・「忍耐」を盲信しない ・「話を聞きなさい」といわない ・居眠りで叱らない(いつ叱るべき?) 第3章 「協調性」みんななかよくを疑う ・自分の意見を伝える ・チームで問題解決に挑む(協働体験) ・答えのない問題に取り組む(合意の作り方) ・対立を避けない(模擬裁判) クエストエディケーション、スキルアップ学習、 第4章 無闇な「チャレンジ信仰」を疑うー社会で生き抜く力をつける ・「こどもの創造性が大切」を疑う 大切なのは非認知能力 ・安易な職業体験はしない(=社会とのシームレスなつながり) ・「失敗は大事な経験だ」ではチャレンジしない ・ゲームを否定しない(没入させる対象が問題) ・手帳はスケジュール管理にしない ・目上の人と正しくコミュニケーションをとる) ・規律を最優先にしない(オリエンテーション合宿) ・人は動かないと知る(リーダーの定義) ・これからのリーダーはどうつくるか? 第5章 親へ向けて・教育にどうかかわるか? ・親のいうことを聞く素直な子は危ない ・面倒見の良さが自律を奪う ・社会に出たら、指示されることなんてない ・子育てはビジネスと同じ ・中学受験をしたほうが良いか? 話し合っておくべきこと ・どんな視点で学校をえらぶか? ・塾や習い事は何のため? ・自己肯定感を取り戻すために ・PTAとは何のために存在するか? ・学校との付き合い方
レビュー(46件)
良書にであえてよかったです!!親も教師も読むべき一冊!
私は、もう子育ては終わってしまったのですが、子どもが小さい頃に絶対、読んでおきたかった!と強く思う本でした。 すごく共感したし、すべての教育現場が早く、こう変わってほしいです。
何度も読み返したくなる良書
何度も読み返したくなる良書でした。 主体的に課題解決に挑む子を育てる。そのためには子ども大人両方が当事者意識を持つこと。 何かをやらせるときは、自分でやったと思えるかが重要。 家族全体の幸せをモノサシに対話をしよう。 など、これからも意識していきたい
タイトルには「型破り」「非常識」と入っていますが、本書で語られる 著者の考えは、まっとうで 合理的 だと思いました。 このような考え方が 教育関係者に広がれば良いと思います。
常識にとらわれてしまう子育ての中で、自分の失敗が何かも解らないまま親子関係がずれて行ってしまいます。親は常識的考えを少し外し子供に向き合い子供の意見を聞き頭から否定しなければ、それだけでも親子関係は改善されることを教わりました