批評の「風景」 ジョン・バージャー選集
: ジョン・バージャー/トム・オヴァートン/山田 美明
イギリスの誇る美術批評家の、思想の全体像を示す決定版。
「私はこの本を、『最も重要なことはまだ可能なのだ』という励ましだと捉えている。」レベッカ・ソルニット推奨
『見るということ』や『イメージ』で、美術批評において確固たる地位を確立し、
ソルニットやハンス・ウルリッヒ・オブリストにも影響を与えた、
英国が誇る希代の批評家の金字塔的批評集が登場。
初期から晩年までの作品を収録し、キュビスムを様式ではなく
ある特異な時空間ととらえる「キュビスムの瞬間」や
「もはや肖像画は存在しない」などの美術批評はもちろんのこと、
ベンヤミンやバルトについて語った文芸批評や追悼文まで幅広い作品からセレクト。
バージャーの幅広い批評の地平を見渡せる、決定版といえる一冊。
第一部 地図を描き直す
一 クラクフ
二 紙に絵を描く
三 あらゆる絵画や彫刻の基礎は素描である
四 フレデリック・アンタルーー個人的賛辞
五 デンマークの労働者俳優への講話ーー観察術について(ベルトルト・ブレヒト文、アーニャ・ロストック&ジョン・バージャー訳)
六 革命的な解体ーーマックス・ラファエル著『芸術の要求』について
七 ヴァルター・ベンヤミンーー好古趣味と革命
八 物語の語り手
九 エルンスト・フィッシャーーー哲学者の死
十 ガブリエル・ガルシア・マルケスーー死の書記官が死を読み返す
十一 ロラン・バルトーー仮面の内側
十二 ジョイスの潮に乗って進む
十三 ローザ・ルクセンブルクへの贈りもの
十四 理想的な批評家と闘う批評家
第二部 大地
十五 ルネサンスの明瞭性
十六 デルフトの眺望
十七 ロマン主義のジレンマ
十八 ヴィクトリア朝時代の意識
十九 キュビスムの瞬間
二十 パラード、一九一七年
二十一 パリに関する考察
二十二 ソ連の美学
二十三 ビエンナーレ
二十四 現代の芸術と資産
二十五 もはや肖像画は存在しない
二十六 美術館の歴史的役割
二十七 芸術作品
二十八 『永遠の赤』(一九六〇年)の一九六八年版および一九七九年版への序文
二十九 『彼らの労働のなかへ』三部作への歴史的あとがき
三十 白い鳥
三十一 魂とその操縦者
三十二 一九九一年八月の第三週
三十三 場に関する一〇論(二〇〇五年六月)
三十四 石(二〇〇三年六月、パレスチナにて)
三十五 それまでの間
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