「お勝手」の先にある国家・政治・信仰
個人的な営みゆえに、政治・社会的視点で語られにくい「料理」という行為。
戦中・戦後の食糧難の時代にあっても縦横無尽に活動した四名の料理家を軸に、台所から展開される世界の広がりを描く。
序章 料理家を記すということ
はじめに
1. 料理家の語り方
2. 「きょうの料理」史観
3. 料理家論を書き直
4. レシピを読む
おわりにーー本書の構成
第一章 田中米の自叙的レシピ
はじめに
1. 生い立ちをたどる
2. 雑誌と料理家
3. 一九三八年のレシピ
4. 「食」の言葉
5. 自叙的レシピ
おわりに
第二章 香川綾と帝国の軌跡
はじめに
1. 栄養と料理
2. お料理で翼賛
3. 栄養学園の材料配給所
4. 拡張する台所
おわりに
第三章 近藤とし子と危機の時代の栄養学
はじめに
1. 「くど前みやこ」の幼少期
2. 工場栄養士
3. 危機の時代の栄養学
4. 戦後の活動の展開
おわりに
第四章 東佐与子、「パラノイア」と呼ばれた料理家
はじめに
1. 生涯と洋行
2. 料理の共同体
3. 破格の料理書
4. 「パラノイア」と呼ばれた料理家
5. 反生活運動への視座
おわりに
第五章 料理家の群像
はじめに
1. 料理と「手」の領域
2. 料理家と植民地主義
3. 男性料理家
4. 食品産業との関わり
おわりに
終章 危機の時代の料理家と台所保守の思想
はじめに
1. 本書のおさらい
2. 花森安治の暮しを守る思想
3. 「生活」の焦点化
4. 料理家たちの台所保守
おわりにーー台所を守るということ
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