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「人の運命は九割は自分の不明による罪だ」(『竜馬がゆく 六』)、「ある人物をひとに観察させるとき、よほどの器量の者にそれを見せなければ印象をあやまる」(『夏草の賦 上』)、「一世をうごかすには、人気が必要であるであろう。が、同時に一世をうごかすには、まったくひとから黙殺されているという在り方も必要であるかもしれない」(『花神 下』)--『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『菜の花の沖』などの膨大な作品群によって、人間とは何か、日本とは、日本人とは何かを問いつづけた国民作家・司馬遼太郎。本書は、数ある名作・名随想のなかから、混迷の現代社会を生きる上での道標とすべき珠玉の言葉を、テーマ別によりすぐった箴言集である。▼歴史・文明への透徹した洞察、人間への温かく、そしてたしかな眼差し……。司馬文学の魅力を濃密に凝縮したファン垂涎の一冊であるとともに、司馬作品に初めて触れる若い世代にもお薦めしたい好著である。 ●人間とは何か ●組織から社会へ ●夢と生きがい ●日本と日本人 ●等身大の英雄たち ●男と女
レビュー(44件)
司馬語録
様々な角度から、人間の在り方についての行を整理した、司馬語録集と言えましょう。大満足です。
教養
気軽に、読めて、処世術になるかな。時間がないのに、何かを得ようとしている人におすすめ。
司馬遼太郎は
いいですね。人間というものについて考えさせられます。
生きるということ
司馬遼太郎の哲学を手っ取り早く読めます。元本を読んだ人にはさらによいです。
司馬遼太郎の本は読みがいがある。