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鬼才・佐藤究が放つ、クライムノベルの新究極、世界文学の新次元! メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていくーー。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。第34回山本周五郎賞受賞。
レビュー(555件)
まだ読んでませんが、ショップへの問い合わせに写真を添付するために投稿します。
長編でしたが、飽きることなく、興味深く読めました。
直木賞受賞作で期待して購入しましたが、チョット期待外れで残念です。
壮大
神奈川県川崎市。ストリート・チルドレンといってもいい土方コスモは、子供ながら身長、体重とも図抜けた存在。その生い立ちから物語は始まる。やがて麻薬密売、臓器密売組織が登場。さらに殺し屋たちの暗躍へ。壮大なスケール、凄絶な展開だが、描写に不思議なリアリティがあるのは筆力か。ただ、スペイン語やメキシコのスラングが多く用いられ、やたらルビが振られているため、やや読みにくい。直木賞は納得。
なかなか
話題になっている本や賞を受賞したものを発注してみた。残酷シーンもあったがグングン読めた。読み応えあるというのか、様々な語句が頭にこびりついた。暫く離れそうもない