夏衍の自伝風の回想録『懶尋旧夢録』(1985年、三聯書店刊)は、「夏衍自伝」として『日本回憶』『ペンと戦争』『上海に燃ゆ』の3分冊に訳出・刊行された(東方書店、1987〜89年)。本書は、2000年に刊行された『懶尋旧夢録・増補本』(三聯書店)を翻訳原本として、未訳出の第7章と増補本に収録された「新たな跋渉」と「武訓伝批判と私」の2編、および、「武訓伝」に関する夏衍と胡喬木の文章を数篇あわせて収録する。巻末に260余名についての注釈「人物雑記」を収める。
<上海解放 夏衍自伝 終章>
北平から、北京へ 1949.5-9
上海、解放・光復・再生 1949 -1952
「知」は力なり 1956
<新たな跋渉>
跋渉ーー野こえ山こえ川わたり 1949-1952
<『武訓伝』批判の前前後後>
『武訓伝』事件始末 1951
映画「武訓伝」解題
『武訓伝』の脚色と監督について(孫瑜)
夏衍の詫び状
『武訓伝』批判からわたしの上海文化芸術界での工作を点検する(夏衍)
胡喬木、豹変す
映画『武訓伝』批判はあまりに一面的、極端かつ粗暴なものだった
陶行知先生は中国の進歩派インテリの典型
<人物雑記>
代跋 「上海会師(ごうりゆう)」--〈非延安派〉がデザインした上海文化の実験
原著・参考文献
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