ジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach、 1819-1880)は,ケルン近郊に生まれ,後にパリで活躍した作曲家である。オペレッタの創始者としても知られる彼の音楽は,時代やジャンルの境界を越え,あらゆる国の大衆に求められ,ミュージック・ホールやバレエ,映画などで形を変えて使われ続けた。しかし,もともとオッフェンバックの芸術とは,19世紀中期のブルジョワ文化の産物であり,もしかすると,我々が抱いているこれらのイメージとは異なるのかもしれない。変幻自在なオッフェンバック芸術の魅力とは何なのだろうか。モダニズム以後ミドルカルチャーの時代に至るまで,常に大衆を魅了し続けた彼の作品を再評価する。
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