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GHQ労働諮問委員会の一員として来日したミアーズ。中立な立場で日本を研究してきた彼女にとって、「軍事大国日本」は西欧列強が自ら作り上げた誇張であった。ペリーによる開国を境に平和主義であった日本がどう変化し、戦争への道を突き進んだのか。日本を西欧文明の鏡と捉え、満州事変を軸に中国・韓国との関係を分析しながら、アメリカが変えんとするその未来に警笛を鳴らす。マッカーサーが邦訳を禁じた日本論の名著。 目次 完全版刊行にあたって 第一章 爆撃機から見たアメリカの政策 1 フラッシュバック/2 島伝いの旅/3 ヒッカム基地/4 パールハーバー/5 ジョンストン島/6 戦争犯罪とは何か/7 クワジャリン環礁/8 罪なき傍観者/9 グアム/10 誰のための戦略地域か/11 戦略的占領/12 アメリカの墜落 第二章 懲罰と拘束 1 なぜ日本を占領するか/2 攻撃と反攻 第三章 世界的脅威の正体 1 つくられた脅威/2 日本はいつ敗れたか/3 サムライ神話/4 銃もバターも/5 降伏受諾/6 リーダーの資格/7 日本は戦略地域か/8 飢餓民主主義 第四章 伝統的侵略性 1 神道からの解放/2 誰のための改革か/3 「歴史的拡張主義者」/4 「伝統的軍国主義者」/5 日本とアメリカーーその生い立ち/6 武士階級/7 「間違い」の歴史/8 思想からの解放 第五章 改革と教育 1 リーダーシップ/2 歴史の証言/3 初めの占領/4 中途半端な力は引き合わない/5 理論と実践/6 教育者の資格 第六章 最初の教科「合法的に行動すること」 1 歴史の復活/2 韓国の奴隷化/3 全体主義/4 改革か戦略か/5 国際教育なるもの 第七章 鷲鳥のソース 1 満州事変/2 中国の歴史/3 攻撃と反攻/4 アメリカの役割/5 リットン報告/6 日本は合法的に行動している/7 確立された満州の秩序 第八章 第五の自由 1 イデオロギーか貿易か/2 誰のための門戸開放か/3 誰のための自由経済か/4 誰の不公正競争か/5 飢える自由 第九章 誰のための共栄圏か 1 戦略の失敗/2 倫理の失敗/3 日華事変からパールハーバーへ/4 英語圏/5 誰のための共栄圏か 第十章 教育者たちの資質 1 有罪か、無罪か/2 力は引き合う/3 韓国の解放/4 逆向きのリーダーシップ/5 脅威とは何か/6 パワーポリティクスは逆噴射する 付録 1 大西洋憲章/2 パールハーバー(国務省総括/パールハーバー報告) 訳者あとがき
レビュー(21件)
こんな人間が日本を改革しようとやってきたかと思うとぞっとする。歴史認識が欠けすぎている。 米国は共産主義者と国際金融資本に騙されて日本を戦争に追い込んだのは今となっては明白であるが 当時の委員会がこんな程度でよく偉そうに知ったかぶりする下等で侵略的な民族WASPの実態だろう。
全て読み切っていない、当時の事をリアルに記載されており興味ぶかく拝読中
読んでいる最中ですが、なかなか意味深なものがあり、とても興味深いです。多角的な視点から読み解くととても勉強になります。
すべての人が読むべき本
日本の高校までの歴史教育では絶対に教えない、あの戦争の本当の社会的背景が米国人の手によって書かれている。米国では、その内容が米国人にとって都合の悪いものであるため一時期発禁となった。右も左も、まずはこれを読んでからあの戦争を、戦後処理を語れといいたい。