本書は、さまざまな危機に直面すると言われる昨今の学校について、安全な学校づくりという観点から、危機管理のあり方を問い直そうとするものである。学校をめぐる状況はたしかに厳しく、安全な学校を保証するために多くのことが学校に要求されている。しかし、何かが起こるたびに危機への対応を迫る危機管理のあり方、例えば、危機管理マニュアル作成や安全点検の網羅化・微細化などは、かえって学校にさらなる負担をかけ、危機管理のための危機管理を増加させることにつながっているように見える。そこで、本書では、児童生徒・教職員が安全・安心しながら教育学習活動に専念できることを念頭に置き、「安全な学校づくり」をテーマに据えた危機管理観の提案を目指す。
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