クラウドファンディングでわずか7日間で91名、63万円の支援を集めた著者待望の第一歌集。病気と貧困と苦悩の中から生まれた約15年の著者の歌業を収録。
ー歌は思想となり、問いかける。
西巻真は、ただ生き延びるために歌った
死者の息づきに耳を澄ませる
ばらばらになった〈家族〉が再生する
ダスビダーニャ、また会いましょう。 加藤治郎
・あへて死者を数でかぞへよ死のひとつひとつは計り難きものゆゑ
・荒き息終へてしづかに口開くる祖母の死に際を我は忘れず
・とめどなくゆふやみ洩るる樹下にゐて私はいつか私を許す
・虫の音を遺言のやうに聞いてゐたぽつりぽつりと川原がひかる
・太き父の大腿骨を拾ひしことあぢさゐの花見れば偲ばゆ
こゑ
水仙の葉
渇水期
三つの死のあとに
病棟にて
羽のない蟻
未知なるこゑ
そのこゑの方へ
No money, No life
private letter
かなしみ
夢
ひかりと思へ
秋の歌
雨と死の歌
弘田ちゑ子の題に応へて
おもかげ
ダスビダーニャ
新年を迎へる
visions of Johanna
僕らの音楽
春と四行詩
花の手紙
子
レオン・ブルムと凡庸な善
Re: 打ち上げ花火
どんぐり
映写機のアジア
梅の道
光
雨の日
きみと過ごす
星空
桜花抄
散文的思想
土
歪
空中戦みたいに
五月の日々
小手毬の庭
魚(うを)らに
横浜
警備員日記
雨の林道
初出一覧
あとがき
レビュー(0件)