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壬氏の一世一代の行動の結果、とんでもない秘密を共有することとなってしまった猫猫。折しも後宮は年末年始の休暇に入る時期。実家に帰りたくない姚は、猫猫の家に泊まりたいと言い出した。とはいえお嬢様を花街に連れていくわけにもいかず、姚と燕燕は紹介された羅半の家に泊まることになる。一方、口外できない怪我を負った壬氏のために、猫猫は秘密裏に壬氏のもとに通わなくてはならなかった。できる範囲で治療を施していくが、医官付き官女という曖昧な立場に悩まされる。壬氏が今後さらに怪我を負わないとも限らないが、医官にはなれない猫猫は医術を学ぶことはできない。そこで、羅門に医術の教えを乞おうと決めるのだがーー。
レビュー(59件)
9巻目
猫猫の活躍が薬屋だけの役割に留まらず、国の政治の影響を受けていて、どこまで広がって行くのか、楽しみです。
ライトノベルで読みやすく一気に読み上げてしまいました。 しのとうこ先生の挿絵が良い感じで挟まれています。
おもしろい
新しい人物が出てきてその人がまた楽しくおもしろいので、ちょこちょこプッと笑ってしまいました。
コミックより展開が早い気がします。まだ4巻以降が届かず、待ち遠しいです。
猫猫が壬氏に養父の面影を見る第9巻。
猫猫の「玉葉さまの敵になりたくありません」という発言により、壬氏は大胆な行動に出てしまい、皇帝は激昂し悲しむ。 皇帝の悲しみを見た猫猫は、壬氏が皇弟ではなく、皇帝と阿多の皇太子であることを確信する。 一方で、すべてを救おうとして、自分の身を削っていく壬氏の政治に対して、やはり医師として、すべてを救おうとして貧乏くじを引き、心も身体もぼろぼろに擦り切れてしまった養父・羅門が、猫猫には重なって見えていた。 故に、感情の薄い猫猫もいらつきを抑えられず、壬氏を壁ドンして言う。 「あなたの迷いは国の迷い。一時の迷いが数万の民を殺すこともありましょう。どうせ後悔するのです。躊躇わずまっすぐ道を選んでください。」