天照大神を天皇家の祖先神として祀り、豊かな歴史を持つ伊勢神宮。近代国家により天皇を権威づける存在として大きく変貌するなか、それまで伊勢参りとして栄えた庶民の聖地も「神都」として生まれ変わっていく。戦前・戦後の変化する式年遷宮や、脱法人化、マスコミ報道など、時代状況に合わせて柔軟に変容する伊勢のダイナミックな近現代史を描く。
伊勢神宮というパラドックスープロローグ/「神都」の形成過程 明治期の伊勢神宮(近代の神宮と天皇の「大廟」/近代の宇治山田と地域社会/神苑会と「神都」の形成)/大正・昭和期の国民と伊勢神宮(一九二九年の式年遷宮/大正・昭和の伊勢神宮を語る/伊勢神宮の広報/伊勢の参拝空間)/戦後日本と伊勢神宮(終戦の危機と式年遷宮ー一九五三年/伊勢神宮の「脱法人化」と式年遷宮ー一九七三年/聖地と俗地の伊勢ー一九九三年の式年遷宮)/伊勢神宮の現在ーエピローグ
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