本書は地球の友が展開した「持続可能なヨーロッパ・キャンペーン」の一環として、地球の持続可能な開発に捧げるために書かれたものである。地球の友は世界63カ国に参加グループを擁する国際環境保護団体であり、啓発的なこの運動の活動・研究プロセスには欧州30カ国からさまざまな組織やグループが参加している。また並行して行われた「南北プロジェクト」には、アジア、アフリカ、南米から八カ国が対話と分析の枠組みに参加している。1992年に始まった「持続可能なヨーロッパ・キャンペーン」の目的は、持続可能な開発が実際には何を意味するのか、そしてどうすれば実現可能かを探ることであった。そのために著者たちが導入したのが、環境容量(Environmental Space)の公平な共有というコンセプトである。この考え方は、持続可能な生産と消費に向けた目に見える進展を実現しなければならないこと、あらゆる国の間で開発機会を均等に配分すること、政策決定や価値観の指針として従来の物質偏重主義に代えて生活の質を尊重すること、の三つの原則に基づいている。このキャンペーンがもたらした教訓は、世界の他の地域に住む人々にとっても意味深いものである。だから著者たちは、より多くの人に知ってもらうために本書を書いた。「北」の消費社会(例えば北米や日本)や「南」の社会の人々、そして中欧、東欧や旧ソ連の人たちにも読んでほしい。21世紀の持続可能な開発において彼らが果たす役割もまた同じように重要で影響力が大きいのである。
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